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フクロ歯科医院 袋 一仁のインタビュー記事
袋 一仁院長のプロフィール画像

患者様が喜んで来ていただける歯科医院になれるよう頑張って診療に望んでいます。単なる歯医者でなく、アウトスタンディングな存在として認められるように精進してまいります。

フクロ歯科医院袋 一仁さん 院長

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明治から続く歯科医院を法人化し事業拡大

――袋院長が医院を任されるようになってから、何年くらい経ちましたか

平成10年に父親から医院を譲られ、院長に就任しましたので、25年経ちます。(※インタビュー2023年9月時点)
その後平成18年に法人化し今の建物を建て、平成16年に予防やホワイトニング、矯正に特化したラブ&ティース歯科医院を開院しました。

――デンタル業界は景気に左右されやすいですか?

今までは不況には強かったと思います。
しかし今後を考えると団塊世代がいなくなり、人口も減少することで、新規で開業するのは難しくなっていくかもしれないですね。

お仕事のエピソードなどをお話する院長

――現在働かれている方は何人いらっしゃいますか。

約20名です。
ドクターが3人、衛生士は6人。非常勤は2人。アシスタント、技工士、準看と事務看護師が各1人ずつ。それから受付です。

――人が足りないときはどのように集めますか。

いつも衛生士さんは足りなくなると求人かけるんですが、なぜか求人をかけたタイミングで人が来るという(笑)。今のところ、いい循環ができています。

――医院には若いメンバーもいると思いますが、関係性はいかがですか。

自分の方ではあまりジェネレーションギャップみたいなのは感じないですね。
若い人から褒められるような人になりたいと思います。

――医院でトラブルが発生した場合は、どのように対処されますか。

例えばスタッフ同士でもめ事が起こった時に一番困るのは、自分が体験したわけではないのに、人の噂を根拠に悪口などを言い出すことですね。
実際に何か被害など受けたという報告であれば、納得するし対処しますが、噂しか根拠がないものを報告されても、自分は動かないと言うようにしています。1次情報ではない噂のみで人を評価しないようにしています。

実際に何かトラブルが起こっているのであれば、両方呼んで1対1で話させる。でもそれに行きつくことってなかなかないんです。
何も評価しないという前提で良ければ、噂を元にした話でも聞きます。でもそこから何か自分に対処してほしいと言われても、何もしないようにしています。

フクロ歯科医院の外観写真

勉強心と遊び心の絶妙なバランス

――袋院長は何年生まれですか。

昭和37年生まれ、61歳です。(※インタビュー2023年9月時点)

――60代ってどうですか、楽しいですか?

50代は遊んで暮らしてたんです(笑)。
40代はまあ遊んだり真面目にしてたり。
ただ、人より勉強したり、ちょっと違うことを考えたりしたいと思っていて、毎日朝の6時ごろからデニーズに行って、勉強するスタイルをずっと続けています。

――どんなことを勉強しているんでしょうか。

youtubeを聞いたり、資料を作ったり、宿題をやったりとか様々です。資料をパワーポイントにまとめるのも好きなんです。いろんなことをパワーポイントに移しながら、頭の中で考えを整理していますね。

――ずっとインプットされているという印象があります。

その代わりアウトプットは下手なんです。

――朝勉強の習慣はどのくらい続けているのでしょうか。

20年近いんじゃないでしょうか。
自宅で珈琲を飲みながら静かに勉強をした方が効率がいい人もいると思いますが、自分は周りに喧騒がある中で自分の世界に入っていく方が集中できます。

――袋院長のこだわりとか生きざまみたいなものがあれば、教えてください。

他の医院より、いつも半歩は先に行くようにしています。
医院で衛生士さんが活躍してくれたり、ドクターがやることに対しては、口をはさむようなことはあまりしないようにしています。
私は自分しかできない仕事を主にやっています。例えばアメリカ行ってインプラントの資格を取ってきたりとか、みんなにアドバイスするとか。
その分、スタッフには自由に動いてもらっています。
ただ今のところ、新しい企業とか技術とかの情報を持ち寄るのは自分しかいないので、これからはちょっとずつ変わって行ってもらいたいと思っています。

――情報はいつもどこから仕入れてますか。

情報は本から仕入れることも多いです。図書館に行くのが好きで、半月に1度は行って、半日くらいは籠っている。いまだに大学の非常勤講師をやっているのにも1つだけメリットがあって、行くと毎回10冊本を借りれる。
定期的に通っていると、読んだことがない本を表紙などで判断できるようになる。そんな本から、必要なところだけ記録を取ってインプットするんです。

インタビュー取材風景

――他にも袋院長のこだわっている事があれば、教えてください。

いま住んでいる町のいい時代もだんだん悪くなっていっている時代も見ていて、どうやったら人を呼んで改善できるか考えたりします。
それで巨人軍とモノポリーがあれば、糸井 重里を呼ぶことができるかもと思いついてから、モノポリーのボードゲームを集めています(笑)。もう200種類以上集めたんですよ。これを趣味にしている人はなかなかいないと思います。
ある日、総武線に乗っていたら、たまたま目の前に乗っていた人が「このモノポリーボード珍しい!」って言って、こいつ同じ趣味だなと(笑)。

――それは面白い趣味ですね。いつから集めているんですか?

うちの子供が小さいころに始めたので、もう20年くらい前からですかね。
最初は普通に遊んでたんですが、駆け引きが重要なゲームなので、強くなるにはずるくならないといけないと気づいてからは、ゲーム自体はやらなくなってしまいました。でもその時にゲームボードに様々な種類があると気づいた。それこそヤンキースにイチローとか松井がいた時代。
種類の多さに感動して、それから集めだしました。

――他にも袋院長の趣味があれば教えて下さい。

スコアを競わないゴルフです(笑)。
ゴルフの練習するのは好きなんですが、スコアが悪すぎて外に行けないんです。
今の家から3分の場所にゴルフ場があるので、朝に打ちっぱなし行ったり、まるでカリフォルニアのような生活を送っています(笑)。
最近自分のカートを買ったので、車からセットを積み替えればそのままコースに出れちゃうというなかなか楽しい生活を送っています。

――自分のカートって買えるんですね。

2万くらいで買えましたよ。
もちろん電動ではないです。セルフカートっていう組み立て式のものですが、ストッパーがついてたりとか、一人で使う分には機能は充実してますね。

――袋さんはとても遊び心がありますよね。

本当は今の時期、フランスのワールドカップに行ってた予定だったんですよ。今年はいけなかったのがものすごく悲しいなーと思っています。

――袋院長の遊び心の源を教えてください。

まずは妻を幸せにしたいっていうのが最初に出てくる。
妻と出会って、今でもぶつかることはいっぱいある。一番守りたいと思っているし、一番一緒にいたいし。でもどこかで離れた方がいいのではとか、一人でいたいなって思う気持ちもあるんです。それでもなんだかんだぶつかりながらも一緒に過ごせているのが、楽しいかなって思うんです。

――遊び心の源として奥さんののろけ話が出るあたり、とても大切にしているのが伝わってきます。それでは一番幸せを感じる時って、どんな時ですか。

寝るときと起きた時に誰かが隣にいてくれること。よくよく考えるとこれが幸せなんだなって思います。

――少し話は変わりますが、袋院長の同級生に特徴的な方がいると伺いました。どんな人なんでしょうか。

同級生に偉くなっちゃったやつが2人いて、そのうちの一人が実はアップルの副社長。
彼はもともと東大に入って、学生で起業したんですね。今私が自治会長している地区で起業したんですが、その後その会社を売って東大に戻って、スティーブ・ジョブズのところにポンっと入っちゃって。
そしてそんな話を別の友人に話したら、その友人が翌日に行ったセミナーで講師として出演していたらしいです(笑)。

治療中の袋一仁院長

転機のきっかけと人生においてのポジショニング

――スタッフを20名抱えながら、デンタル業界の波を乗り越えてきたと思いますが、袋院長からは悲壮感みたいなものは全く感じないですね。何か秘訣はありますか?

3年前くらいに教わったことなんですが、自分に何か悪いことが起きた時、実は同時にその正反対の良いことも起こっているという考え方があるんです。それに気づいてから、何か悪いことがあったとしても、心の中で相殺できるようになりました。
そしてその考え方で、正反対のものが存在しないのが、「愛」と「感謝」。
だから常に「愛」と「感謝」について考えればいい。それを教わってから、心が楽になりました。

――袋院長のマーケティングに関する考え方を聞かせてください。

マーケティングには元々興味があって、歯医者の中では積極的に取り入れていた方だと思います。
色んな大手コンサル会社のセミナーに参加したんですが、どこに行ってもうちの業界は羨ましがられる。こんな苦しい業界なのになぜ?と思って詳しく聞くと、「あなた方は最初から保険証という実名のリストを持っているから、こんなにマーケティングをやりやすい業界は他にない」って言われるんです。

そこからしばらくセミナーから離れてたんですが、当時大手コンサル会社でうちの担当だった人が歯科医専門マーケターとして独立したので、その人が主催する成長戦略セミナーに参加してた時期があります。
チーム一丸で何かを行うことが楽しかったですね。もともと学生時代はラグビーをやっていたので、チーム対抗戦みたいなものにものすごく対抗心を燃やしちゃう(笑)。

――袋院長は運命的なものを引き寄せる力が強いように思えます。人生の転機などがあれば、教えてください。

ジェームス・スキナーのセミナーに一回だけ普通コースで行ったんですが、それが面白くてはまってしまって。で、どうせなら一番いいコースに行ってみようと、9日間のコースに申し込みました。
そこから人生が変わったように思えます。

――どういうところが変わりましたか?

例えばそれまでは考えてもみなかったですが、海外とかも平気で行けるようになったり。人生観が変わった感じ。
セミナーでは10メートルの木の上で、3メートル先の木に飛び移ることもやったりしました(笑)。半分くらいの人は飛べないんです。

笑顔でインタビューに応える院長

――袋院長のハッピー感みたいなものを教えてください。

常に集団の中で自分のポジションみたいなものを作るようにしています。
例えばセミナー中に実際にやったのは、毎日新聞を作ったことですね。どうやって仲間に貢献できるか考えたときに、印刷とか得意だったので、広報をやろうって思いついたんです。毎日セミナーが終わる9時から12時まで、睡眠時間を削って食堂で新聞作りしました。

――みんなに貢献したり何かを与えるようなポジションに入ることを大事にされているのでしょうか。

そういうポジションが一番自分が学べると思っているんです。人よりも知っていなければ、教えることはできないので。
反面、とっつきにくい人間だと思われてる可能性もありますけど。気難しいみたいな(笑)。
自分が頭がいいとは思えないので、勉強しているだけなんですけどね。

――学び続けたいと思う欲求は、どこから来るんでしょうか。

やることが沢山ある人生と、流されるままの人生だったら、自分はやることが沢山ある人生を送りたい。死ぬときに振り返って、まだまだできることは沢山あったなと思える人生にしたい。
やることがなくなったら人生終わりとまでは言いませんが、自分は辛い。だから自分は、やりたいことはまだいっぱいあったのに、時間が足りなかったなと思いながら死にたいと思います。

――それが袋院長のポジティブの源ですか。

そうですね。
本音はやることがいっぱいありすぎて、パンクしちゃいそうなんですけど(笑)。でもそういう考えがあるから、一個一個こなしていけばいいみたいな。

――どんな70歳になりたいと思いますか?

とりあえず医院のメンバーも含めて筋肉を鍛えて、ムキムキになりたいです(笑)。

――精神的にはどのようになりたいですか?

自分の心がぶれないようにしていきたいと思います。
また、さっきの愛と感謝の気持ちは保ちたい。
そしてもっと遊びたいと思います(笑)。

フクロ歯科医院院長人物写真

フクロ歯科医院

フクロ歯科医院

前橋市

明治36年開院、群馬県前橋市千代田町の歯医者。予防を中心とした医療で痛みの少ない・心のこもった治療を心がけております。

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