仕事とプライベートの両方を楽しむために「オンオフの切り替え上手」になろう

「仕事を楽しんでいる!」という経営者や社員さんのエピソードを聞かせていただくと、プライベートの過ごし方の話題で盛り上がるということが少なくありません。
プライベートの時間を大切にされている方がとても多く、それは家族と過ごす時間であったり、趣味を目一杯楽しむための時間であったり、とにかく休むという方、仕事とは関係のないことについての学びの時間にあてているという方など、それぞれの「自分の時間」をしっかりと確保し、有意義な過ごし方をされています。
なかには、「目一杯遊びを楽しむために、年間を通して遊ぶプランを決めている」という経営者の方も。

そういった方たちの共通点のひとつとして挙げられるのが「仕事のオンオフの切り替えが上手にできている」ということ。
みなさん、仕事とプライベートをしっかりと分け、どちらの場面でも充実した時間の使い方をしているというのが、たいへん印象深かったです。

今回は、仕事をより楽しむための「仕事のオンオフ」についてをテーマに、そのメリットや実践するためのポイントを解説していきます。

プライベートも仕事モードに…そうなる理由とは?

仕事とプライベートともに充実させるためには、両者のバランス「ワークライフバランス」がしっかりととれているか?が大切になります。
なぜこのバランスを保つことが難しくなっているのでしょうか?理由について考えてみましょう。

 

プライベートの時間はしっかりあるのに

労働基準法では休日をとることが定められています。残業時間にも限度が定められています。労働基準法を守っている企業で働いているのであれば、プライベートの時間は当然のように守られているはずのものになります。
しかし、「プライベートの時間を大切にできているか?充実させることができているか?」との問いに対しては、誰しもが首を縦に即答できるとは限らないようです。

理由としましては、

「帰宅後や休日になっても仕事のことが頭から離れない」
「片付かなかった仕事の処理を休日に行うことが習慣になってしまっている」
「翌週からの仕事の準備に追われてしまいがち」

といった意見が多くなっており、「自分も当てはまっている!」という方も少なくないのでは?
ワークライフバランスの取りづらい原因としまして、このように仕事のオンオフの切り替えが上手にできず、休日も仕事モードで過ごしてしまう状態にあることが、共通点のひとつとして挙げられます。
「仕事もプライベートもなんだか充実していない」と感じているようでしたら、まずは休日だけでも、このオンオフのメリハリを意識することで改善されるかもしれません。

 

習慣づけることが大切

オンオフの改善を実践する場合、一時的に行ってみるのではなく、習慣づけを意識して継続することが大切になります。
働く時はしっかり働き、休む・遊ぶべき時間はしっかり休む・遊ぶ。これを慣習化していければ、仕事とプライベート両方を健康的な状態で送ることがいわばルーティーンになってくるでしょう。
逆にオンオフの切り替えをしないことが習慣づいてしまうと、常に仕事モードの状態であることが当たり前となってしまいます。

仕事というのはいつも順調に進むものとは限りません。失敗もしますし色々な悩みごとも生じます。休日になった途端、仕事でのミスや悩みを自然と忘れてしまえる人なんて、なかなかいません。
また、繁忙期などでは、休日返上で仕事の対応に追われることも。
社会人にとっては、このようにプライベートの時間も仕事へ費やさなければならない場面に直面することは、いわば避けられないことなのかもしれません。
そして、仕事というのは「疲労」が伴うことです。たとえ充実した仕事ができていたとしても、肉体的・精神的の両方に疲れは必ず生じるものなのです。

「自分の時間」は心の安らぎを感じたり、からだの疲れを癒すための大切な時間。

休日、特別な必要性はないのに仕事用のメールやチャットを頻繁に開くことが癖になっていませんか?
帰宅後、食卓などでご家族に仕事の話をすることが日課となっていませんか?

前向きな気持ちで仕事に取り組むためにも、要所要所で心身ともにリフレッシュさせる=オンオフの切り替えを行うことを習慣づけるように心がけましょう。

オンオフ切り替え上手になるためのポイント

オンオフ切り替えの上手な人が実践しているスイッチ方法や、ワークライフバランスを推奨している企業が行っているサポートの一例を紹介します。

 

働きながらのオンオフを意識することで、仕事もより効率的に

■ 1日の仕事にそれぞれ目標を決めてとりくむ

1日の仕事の始動として、まずはタスク整理をして、目標を立ててから仕事を始めるのがおすすめです。
「〇〇の作業は1時間で終わらせる」という風に小さな目標を決めておくことで、仕事の集中力を高め、効率を上げるやすくなります。
ひとつひとつの目標を達成するごとに、意識をすることなく自然にオフモードへと切り替えることもできます。そして、次の目標へと入る際には自然にオンへと切り替わります。
まずは「絶対に終わらせなければならない仕事」「後回しで良い仕事」を明確にして整理することからはじめるのがおすすめです。

 

■ タイムマネジメントを意識する

仕事でもプライベートでも、時間管理をせずにあいまいな感覚で時間を費やすことは効率的ではありません。
「使った時間のわりに仕事が捗らなかった…」「あれ?もう休日が終わっちゃった…」と感じる場面が多いという方は、時間管理を心掛けるようにすると改善されるかもしれません。

前項と重なる部分もありますが、まずは1日のタスク内容を確認して、スケジュールを組むことからはじめます。大切なことは、勤務時間内の定時で終わる内容で1日のスケジュールを組むことです。1日8時間としましたら、この枠内でスケジュールを組んでいきます。
現実的とは言えない過密なスケジュールを組んだり、残業することを前提としたスケジュールを組んでしまっているようであれば、それはオンオフ切り替えの意識は低いと言え、改善は難しくなってしまいます。

 

■ 整理整頓のイベントを必ず入れる

人間は視覚情報が増えるほどエネルギーを消費し、脳の情報処理機能が低下すると言われています。「脳過労」の状態になると、集中力低下や決断力低下など仕事へ悪影響を及ぼしてしまいます。
タスクがひとつ片付いた毎や、定期的な時刻に行うなど、整理整頓をする時間を設けましょう。
整理整頓の動作をすることでオフに切り替わり、整頓され働きやすい状態で次の仕事モードにオンすることができます。

机の上など身の回りのことだけでなく、工具など仕事道具の整理整頓、PCのデスクトップやファイル、ゴミ箱フォルダなどの整理もこれに含まれます。

仕事環境を綺麗にすることは業務効率化を図れるだけでなく、仕事道具やデータの紛失を防ぐための対策としても効果的ですので、習慣化して損はないでしょう。
集中力を要する業種の企業等では会社のルールとして整理整頓時間が導入されているケースも多いようです。

 

■ 自分オリジナルの切り替えのスイッチを設ける

退勤しても仕事モードの緊張を引きずってしまうという方は、自分だけのオンオフ切り替えスイッチを作ってみましょう。
「会社から出たら腕時計を変える」「眼鏡を変える」「香水やアロマをつける」「イヤホンで音楽を聴く」など、身の回りの簡単な変化でプライベートモードへ切り替えができるように工夫している方もいます。

 

終業後・休日はライベートモードにスイッチ

■ 趣味を持つ

プライベートモードへの切り替えるにとても効果的なのが趣味の時間を楽むことです。
仕事とは無関係のことに無心で没頭できるのは、ワークライフバランスを整えるための絶好の機会となります。

趣味が思いつかない場合でも、趣味を探すことで切り替えができます。家の中や近所で行える適度な運動を趣味としても良いでしょう。

 

■ プライベートは休日仕様のファッションで

ファッションには着る人の心を動かす力もあります。 例えば、帰宅したらスーツから部屋着に着替えることで自然とオフモードになります。帰宅していつまでも仕事着を着たままでは、例えどんなに切り替えが上手な人でも、仕事モードからのスイッチができないものです。

また、休日は仕事で着ている服装に近いファッションではなく、自分好みの、自分らしいファッションを選ぶようにしましょう。仕事とプライベートの区別がつきやすくなります。

 

■ 勤務時間外は仕事の電話・メールをしない

業務連絡や顧客とのやり取りは「仕事」です。特に責任ある立場ですと、業務時間外であってもいつでも業務連絡を受けれる状態にしておく必要があったりもします。しかし、あくまでも休日はプライベートのための時間であるということを認識しましょう。
「電話がかかってくるかもしれない」「メールが来るかもしれない」と常に警戒しているようでは、出勤日よりも逆に心身への負担になってしまうおそれもあります。

休日は電話やメールをかけない決まりを設けたり、営業時間外は会社の電話を強制的に留守電にするなど、社員のプライベートを尊重している企業も少なくありません。

 

仕事とプライベートの両立・充実のために

「仕事をする時は集中して仕事にうちこむ」「休む時はしっかり休む」といったオンとオフのメリハリをつけることは、仕事へのモチベーションが上がり、作業効率の向上にも効果的だと言われています。良好な人間関係を築けたり、健康管理ができるといったワークライフバランス改善のメリットもありますので、仕事とプライベートの両方を充実させるためには欠かせない取り組みであると言えるでしょう。
企業にとっても、オンオフスイッチを推奨することで、従業員の休職率や離職率を抑える効果の期待が持てます。

また、仕事での悩みや疲れがなかなか解決できない場合は、第三者に相談することも大切です。ご家族や友人、有識者にオンオフスイッチのサポートをしてもらうことも考えましょう。

まずは、自分に合った切り替え方法を探し、できることから実践していきましょう。